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愚地独歩
おろちどっぽ
武神、人食いオロチ、虎殺し
- 流派
- 神心会空手
- 必殺技
- 菩薩の拳、御殿手、前羽の構え、廻し受け、散眼
- 身長
- 178cm
- 体重
- 110kg
- 勝率
- 0.538 (全26試合 14勝6敗 0引分け6無効試合)
神心会空手の創始者。モデルは極真空手の大山倍達、拳道会総師中村日出夫ら。 最大トーナメント(最トー)の入場1番目。入場実況は「虎殺しは生きていた!! 更なる研鑽を積み人間凶器が蘇った!!! 武神!! 愚地独歩だァー!!!」 大相撲との地下闘技場決戦の入場実況は「このテの現場にこの人は外せないッッ。派手なプリントシャツはもはや定番。武神が堂々のエントリー、愚地独歩ッッ」
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愚地独歩の対戦相手や決め技を紹介します。
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | |
---|---|---|---|
グラップラー刃牙 地下闘技場編 | |||
決着つかず | 決め技:突きをかわしながら拳にキス | ||
勝利 | 決め技:鯖折り | ||
勝利 | 決め技:目突き(未遂) | ||
勝利 | 決め技:首への手刀 | ||
勝利 | 決め技:喉への裏拳 | ||
勝利 | 決め技:背中への正拳突き | ||
決着つかず | 決め技:予告攻撃によるホンモノの空手をレッスン。勝負はつかず | ||
敗北 | 決め技:右眼潰しから心臓へのパンチ | ||
グラップラー刃牙 最大トーナメント編 | |||
決着つかず | 決め技:決着つかず | ||
勝利 | 決め技:首への貫手 | ||
勝利 | 決め技:勇次郎の乱入はあったが、未遂の目突きによる実質決着 | ||
敗北 | 決め技:合気による投げ技 | ||
バキ 最凶死刑囚編 | |||
決着つかず | 決め技:左正拳上段突き(ない方の手) | ||
決着つかず | 決め技:正拳突き寸止めで、決着つけず | ||
敗北 | 決め技:右手にしこんだ爆弾による顔面爆破 | ||
勝利 | 決め技:廻し受けからの蓮撃 | ||
バキ 神の子激突編 | |||
敗北 | 決め技:カウンターの左ストレートパンチ | ||
勝利 | 決め技:空手技で四肢を破壊 | ||
範馬刃牙 野人戦争(ピクル・ウォーズ)編 | |||
敗北 | 決め技:親指による喉突き | ||
刃牙道編 | |||
敗北 | 決め技:唐竹割り(実際は刀を当てて圧したが斬らず。無傷で制した) | ||
バキ道編 | |||
勝利 | 決め技:踏みつけ未遂 | ||
勝利 | 決め技:諸手突き | ||
決着つかず | 決め技:最後は突き出し(掌底突き)。明確な決着はつかず | ||
勝利 | 決め技:後頭部蹴り | ||
勝利 | 決め技:両の貫手で脇腹を貫く | ||
勝利 | 決め技:鼻に指を突っ込んでぶん投げ |
名言・セリフ
愚地独歩が語ったといわれる言葉。人柄や戦いのなかの心情が見えてきます。
- 「妙な功名心に囚われとると頭っから喰われるぞ」
- 第18回 リアルファイトトーナメント 空手道選手権大会 決勝戦を直前に末堂に伝えた。
- 「驕れる神心会久しからずや」
- 末堂VS刃牙戦。刃牙におされる三連覇王者の末堂の様子をみて、愉快そうに語った。
- 「オレの空手はぴすとるの10倍はスリリングだぞ」
- ヤクザの用心棒をしてケンカ空手を身につけたといきりたつ加藤に対して挑発した。
- 「地上最強ってのはよォ、闘い続けそして勝ち続ける者にのみ許される称号なんだぜ」
- 独歩は「地上最強」を掲げる神心会の心得を、末堂と加藤に説いた。
- 「愚地克己って男はオメエあれだァ...空手を終わらせちまったンだよ」
- 独歩は「空手という鉱脈は克己によって全て掘り尽くされた、完成した」と語った。
- 「神心会の長がド突き合いに敗けたんだぜェェッッ、イチバン強ええ奴を出さなしゃーないだろがァッッ、誰よりも、俺よりもだッッッ」
- 克己の地下闘技場最大トーナメント出場に対して、克己が出場する空手世界大会への影響を懸念した加藤は異論を唱えたものの、独歩に一蹴された。
- 「矢でも鉄砲でも持ってこいってかァ?」
- 天才・愚地克己を地下闘技場最大トーナメントに送り込むことに、独歩は絶対の自信をみせる。
- 「アウトボクサーがファイターに打ち合いを挑む、あれが範馬刃牙だ」
- 巨人・アンドレアス・リーガンに真正面のぶつかり合いをあえて挑む刃牙を見て。
- 「相撲ってやつァ様式美に染まりまくちゃあいるんだが...強ええんだ、あれでなかなか」
- 独歩は、金竜山と本部の試合展開を克己に問われ、相撲のポテンシャルを高く評した。
- 「ク〜いいねェ、アメ公のケンカは」
- 最大トーナメントでのリチャード・フィルス戦。愚地独歩は、テレフォンパンチをまともに受けてダウンしながら戦いを楽しんでいた。
- 「俺ァよォ、フィルス、西部劇がダイスキでなァ、とくにジョン・ウェインが演(や)る派手なブン殴り合いがよォ」
- リチャード・フィルスとの殴って殴られての応酬を、独歩は楽しんでいた。
- 「スマンな、生身にアンタのパンチはこたえ過ぎるんでつい技を使っちまった」
- 西部劇のようなぶん殴り合いを楽しんだのち、愚地独歩は三戦(読み:サンチン)守り技を遂に使った。 三戦は空手道に古くから伝わる守りの型。呼吸のコントロールによって完成されるこの型は、完全になされた時には、あらゆる打撃に耐えると言われる。
- 「10億円のベルトはおめェのネックレスにしてやるぜ」
- リチャード・フィルスとの試合後、独歩の身体を心配する妻・夏恵を安心させるため、独歩は軽口を叩いた。
- 「あざといというか如才がないというか...うまいよなァ猪狩って男は...ああいうことをやらせると」
- 最大トーナメントの刃牙VSズール戦で決着がついた後、猪狩は満場の観客に対してさわやかな笑顔で勝者の刃牙を讃えた。
- 「完成したんだよ愚地流が」
- 天内との対戦に向かう前に、息子・克己に語った言葉。全文は以下。「46年間土日なしで人間ブッ叩き続けてよォ、蹴っ飛ばし続けてよォ...およそ強くなるためのことはなんだってやってよォ...おまけに一回ブッ殺されてなァ。で一昨日だ、どっから見ても誰とやっても敗ける要素が一切見つからねェ、完成したんだよ愚地流が」
- 「夏恵の〜だ〜いすきなスーパードッポちゃんがァ、ビッシィーッとキメるぜェッッ」
- 最大トーナメントの天内悠戦。妻・夏恵の不安を和らげるためか、試合開始前に愚地独歩は客席の妻に向けて軽口を叩いた。
- 「あのオカマ喰ったあとはおめェさんだァ、また楽しく闘り合おうや、なァ、オーガくん(ハート)」
- 天内悠との試合開始直前。愚地独歩は客席の範馬勇次郎に対し宣戦布告をする。 前回の対戦では独歩は勇次郎に敗れ心肺停止に追い込まれているが、それでもなお「楽しく闘り合おう」というのがいかにも独歩節である。
- 「く〜ッ、もうちょいだったのによォ。おめェさんの背中ァ目の前にしたら嬉しくって嬉しくってよォ、つい気配をコロすこと忘れちまったよ」
- 最大トーナメントの天内悠戦。試合開始直後に仕掛けた不意打ちは間一髪勘づかれてしまったが、愚地独歩は余裕の姿勢を崩さない。
- 「バーカヤロウ! こちとら空手だぜェ、五体全てが凶器だってこと忘れたかい」
- 天内悠のノーモーションジャンプからの攻撃を、前羽の構えからまわし受けでしのいだ独歩は、肘受けで逆にダメージを与えた。
- 「兄ちゃん、空手を舐めンねェい」
- 最大トーナメントの天内悠戦。天内のサブミッションが完璧に極まったと思われたが、愚地独歩は天内の足の生爪をむしり取るという荒技で脱出に成功した。
- 「ここ地下闘技場のキャッチフレーズは武器の使用以外一切を認めるだったな。禁を破るぜ...武器を使うって言ってんだよォ」
- 天内悠との試合中、愚地独歩は客席の徳川光成に対し「武器を使う」という謎の宣言をした。 真意は「虎口拳」や「足先蹴り」「風摩殺」「六波返し」など、鍛え上げた手首や足首の先を作った殺傷力のある技を繰り出す、ということだった。
- 「すまなかったな兄(あん)ちゃん、大人気なくヒッサツしちまってな」
- 愚地独歩は天内悠に空手技「虎口拳」や「足先蹴り」「風摩殺」「六波返し」を次々と繰り出した。
- 「もうやめとけ天内、そこまでやる試合じゃねェ、頭ァ割って血涙流してまでやる闘いじゃねェんだよ」
- 愚地独歩の「六波返し」をくらい、血涙を流し意識が混濁したようにみえる天内悠。 独歩はそんな天内に棄権をすすめる。
- 「おめェがモタモタしてっからカッコよくカウンターするタイミング逃しちまったじゃねェか」
- 天内悠流の関節技で左膝を破壊された愚地独歩だったが、それでもなお独歩はいつもの軽口をやめない。
- 「女子供でも大の男にケンカで勝ち得る...これがそもそもの空手術だ。おめェさん程度ならこれくらいのハンデがあってちょーどいいんだよ」
- 天内悠は独歩の左膝を破壊し、試合の棄権をすすめる。しかし、独歩には闘いを辞める意思がさらさらなかった。
- 「神心会は実戦空手の本家だ。その本家の頂点に立つおまえが中国拳法の代表と立ち会う。その意味を知れ」
- 最大トーナメント3回戦、烈海王との試合に向かう愚地克己に、独歩は神心会代表として言葉をかける。
- 「愚地克己が空手の源である中国拳法に仮に遅れを取ったのなら、空手の歴史などなんの意味も持たぬということだ。看板を下ろそう」
- 最大トーナメント3回戦、烈海王との試合に向かう愚地克己に、独歩は神心会代表として言葉をかける。
- 「ほう、いい背中見せやがる」
- 烈海王との大勝負に挑む息子・愚地克己。その背中を見て、愚地独歩は感心した。
- 「こうじゃないんだ。本当の正拳はこうじゃない」
- 最大トーナメントの渋川剛気戦前。控室でウォーミングアップをしながら、独り言のように加藤・末堂に語り始めた。
- 「わたしはねェ何十年もこうして拳を握り返し、毎夜己に問いかけてきたんだよ。果たして正拳の握り方はこれで良いのか...」
- 最大トーナメントの渋川剛気戦前。控室でウォーミングアップをしながら、独り言のように加藤・末堂に語り始めた。
- 「もう幾千万回繰り返してきたんだ...な〜〜〜んか...違うんだよなァ...」
- 最大トーナメントの渋川剛気戦前。控室でウォーミングアップをしながら、独り言のように加藤・末堂に語り始めた。
- 「限りなく近付きはすれど...0.999は永遠に1にはならない」
- 独歩は「子供の時分、紙を張り合わせ...又 張り合わせ...何枚も何枚も夢中になって書き続けた...いつか必ず1になると信じてた」
- 「菩薩像...人が最初に形造ると言われる拳の形...! こッ、これかァ!!!」
- 独歩は幾千万回繰り返してきた正拳突きの本質を、偶然に理解した。
- 「渋川さん、あなたに勝つことは全空手家の夢だ。そのチャンスに恵まれた幸運を嬉しく思ってます」
- 最大トーナメント(最トー)でいよいよ始まる渋川剛気との達人対決。 独歩は堂々と宣戦布告するも、渋川剛気は「あッ、あぁ、あぁ...ッッ、どうか...よろしくお願いします」と、深々と頭を垂れた。
- 「攻めないぜ」
- 渋川剛気との試合。「10の力で攻撃されりゃ10+己の力で反撃できる」という合気に苦戦する独歩。 独歩は自ら攻めることを辞める。
- 「計算もクソもないッッ、全てを肉体に委ねる。五十五年間、今日(こんにち)この瞬間(とき)まで、音を上げずに俺についてきた、おまえを信ずる」
- 達人・渋川剛気との試合。 クライマックスのぶつかり合いを前に、菩薩の拳を固めながら、独歩の精神は研ぎ澄まされていく。
- 「審判がどう判定しようが知ったこっちゃねェ。完全に息の根止めて決着ってのが武道家同士の勝負ってもんだろ」
- 最大トーナメント(最トー)の独歩 対 渋川戦。審判の判定により、決着を宣言された独歩。立ち上がる力は残されていないが、試合場を立ち去ろうとする渋川の背中に声をかける。
- 「強くなりて...強くなりてェんだよ」
- 究極の正拳・菩薩の拳を繰り出しながらも渋川との戦いに敗れた独歩。 加藤から「どーすんだよ俺たちは、強くしてくれるって言ったじゃねェか、そう言ったじゃねェか」と言われるが、独り言のように強さへの渇望を口にした。 全文は以下。「もともと近所のガキ供に乞われて始めたものだ。約束通り看板は下ろす。ワリィが自由にしてくれ。強くなりて...強くなりてェんだよ」
- 「眼でワカったぜ、ビリビリきたよ、アンタ俺に惚れてる」
- 地下闘技場で相対した最凶死刑囚5人と地下闘技場戦士5人。 東京ドームからの帰り道、なんと愚地独歩とドリアンは連れ立って街中を歩いていた。
- 「矢でも鉄砲でも火炎放射器でも持ってこいやァ...」
- 全文は以下。列「マ・ワ・シ・受ケ...見事な...」。独歩「おうよ。あらゆる受け技の要素が含まれるてェ廻し受け。受け技の最高峰だ。矢でも鉄砲でも火炎放射器でも持ってこいやァ...」 街中で始まった愚地独歩とドリアンの喧嘩。 奇襲からのハイキックで先制攻撃に成功した独歩。対するドリアンは火炎放射をするも、独歩は受け技の最高峰・廻し受けで火炎を分散させて見事防ぎ切った。 そのレベルの高さに、列はなぜかカタコトになり敬服した。 なお、独歩が分散させた火炎は飛び火となり、危うく通行人を燃やすところだった。
- 「嫌(や)だねェ...武術家も科学の勉強をしなきゃならねェご時世かい...」
- ドリアンが持つ、アラミド繊維とチタニウムを焼結させた特殊繊維により、右手首を切断された愚地独歩。 ドリアンの科学講釈に対して、右手首を止血しながら独歩は強がってみせた。
- 「昔...貫手の稽古がしんどくてなァ。束ねた竹に貫手ェかますンだが...こいつがまた痛ってェんだ...何度脱臼と骨折を繰り返したことか。いっそ指なんか全部なくなっちまえばいい...そうすりゃ思い切りブチ込めるって。夢がかなったぜ」
- ドリアンと愚地独歩の路上喧嘩。 独歩はアラミド繊維とアラミド繊維とチタニウムを焼結させた特殊繊維により、右手首を切断されてしまう。 ドリアンに「まだ続行(つづ)けるかねグランドマスター...?」と問われた独歩は、なぜか昔の貫手稽古の話を語り出す。
- 「武の本懐は鮮やかに敵を仕留めることじゃねェ。たとえみっともなくとも勝つこと。勝たないことにはお話にもなりゃしない」
- 徳川邸での、愚地克己 対 ドリアン。 かつてドリアンに手も足も出ずに敗れた克己は「俺は空手家じゃなくていい」と言い放ち、ドリアンにガソリンを浴びせ火だるまにする。 克己に「親父...俺はまちがっているかい」と問われ、父・愚地独歩は答える。
- 「俺たちゃ既に武器を身に付けちまってんだ。だから武器(もの)を携帯しちゃいけねェ」
- 徳川邸での、愚地克己 対 ドリアン。 かつてドリアンに手も足も出ずに敗れた克己は「俺は空手家じゃなくていい」と言い放ち、ドリアンにガソリンを浴びせ火だるまにする。 克己に「親父...俺はまちがっているかい」と問われ、父・愚地独歩は答える。 独歩「武の本懐は鮮やかに敵を仕留めることじゃねェ。たとえみっともなくとも勝つこと。勝たないことにはお話にもなりゃしない」 克己「なるほど...他にもなにか言いたそうだね...」 独歩「おうよ、美意識だ。武器を用意しねェってことだ。ただでさえ空手家は常日頃ケンカんの練習ばかりしているんだ。人をブッ倒すことに時間を割く。言ってみりゃこれはおめェ不意打ちだぜ。俺たちゃ既に武器を身に付けちまってんだ。だから武器(もの)を携帯しちゃいけねェ。たまたま手にしていたバッグ、たまたま懐にあった扇子、たまたま締めていたベルト、たまたま履いていた靴、更には相手が手にした凶器。使用を認められるとしたらこんなところか。一線を画すとしたらそんなところだ。たとえ一握りの砂、一本のエンピツであろうとも、闘う以前に手にしたなら武道家の誇りは崩れ去る」
- 「たとえ一握りの砂、一本のエンピツであろうとも、闘う以前に手にしたなら武道家の誇りは崩れ去る」
- 徳川邸での、愚地克己 対 ドリアン。 かつてドリアンに手も足も出ずに敗れた克己は「俺は空手家じゃなくていい」と言い放ち、ドリアンにガソリンを浴びせ火だるまにする。 克己に「親父...俺はまちがっているかい」と問われ、父・愚地独歩は答える。 独歩「武の本懐は鮮やかに敵を仕留めることじゃねェ。たとえみっともなくとも勝つこと。勝たないことにはお話にもなりゃしない」 克己「なるほど...他にもなにか言いたそうだね...」 独歩「おうよ、美意識だ。武器を用意しねェってことだ。ただでさえ空手家は常日頃ケンカんの練習ばかりしているんだ。人をブッ倒すことに時間を割く。言ってみりゃこれはおめェ不意打ちだぜ。俺たちゃ既に武器を身に付けちまってんだ。だから武器(もの)を携帯しちゃいけねェ。たまたま手にしていたバッグ、たまたま懐にあった扇子、たまたま締めていたベルト、たまたま履いていた靴、更には相手が手にした凶器。使用を認められるとしたらこんなところか。一線を画すとしたらそんなところだ。たとえ一握りの砂、一本のエンピツであろうとも、闘う以前に手にしたなら武道家の誇りは崩れ去る」
- 「拳はやがて鈍器と化し、さらには切れ味を帯びるようになり、遂には刃と化す」
- 徳川邸へのドリアン襲撃。 隙をみて、ドリアンは愚地克己と加藤清澄をアラミド繊維で巻きつけ切断しようとするも、愚地独歩は手刀で切断する。 独歩曰く、「ユーアンダースタン? ごらんの通り、空手術とってのは手足を武器化する。気の遠くなるほどの永い時間をかけ、西洋人のアンタらには到底理解できない執念をもって鍛錬の日々を経るんだ。拳はやがて鈍器と化し、さらには切れ味を帯びるようになり、遂には刃と化す」
- 「唐と読む唐手から、空(くう)の空手へ。手に何も持たぬことを旨とする道」
- 愚地独歩は、戦いの前に事前に武器を手にするべからず、という空手の美意識を克己と加藤に伝えた。
- 「これが三戦(サンチン)てんだよ。攻撃・防御両面に優れ...なによりもバランスがいい」
- 「やっぱり喧嘩はよ、裸だろ」
- 「(虎殺しについて)ただでも絶滅で叫ばれる最大の猫科動物シベリアトラ。動物保護団体の手前、社会教育指導者の立場、そんなこんなで声高には語れなかった。しかし語らぬ最大の理由は、克己よ、誰も信じちゃくれねェッてッッ」
- 「気ン持ちい〜」
- 「残念だったな、ミスター海王。復活しちまったぜ」
- 「どうでェ...空手に全てを捧げた男のパンチは...?」
- 「武に全てを捧げるのではなく、武が己に全てを捧げたとカン違いしているおまえさんにゃとうていできねェ芸当だ」
- 「武の神様はケチでしみったれなんだ。あれもこれもどれも全て、差し出す者にしか本物はくれねェよ」
- 「武に全てを50年捧げ続けて、やっと手に入れた珠玉の正拳突き」
- 「ちょっと道をあけてもらえるかい。意識のない患者(クランケ)が通るぜ」
- 「ダメージは五分といったところだ。加藤、ブチのめしてやれいッッ」
- 「タンパク質とカルシウムでしか人体を語れねェ医者にはワカらねェ世界だろうよ。決着だ」
- 「死ンじまったぜ、2人共。かわいそうになァ、2人共...。オリバは道歩いてたら隕石に当たり(ITEッ)、列は大地震に巻き込まれ地割れに落ちちまった(救命阿(ジュウミンア))。不運にも程があるよなァ...」
- 「いいかい、兄(あん)ちゃん。勝負ってのは一回一回の決着だぜ。途中で尻っ尾巻いといてよォ...敗北を知りてェとかゴタク並べてんじゃねェや、バカヤロウ」
- 「隠し武器を使おうが、堂々と素手でやろうが自由だ。バクヤクもね」
- 「なんならブン殴り合ってみるかい、かわりばんこに。空手も使わねェ、武器も使わねェ。男同士、腕力だけで思いっきりよォ」
- 「へッ、空手家が空手使って、どこがワルいンでェ...」
- 「イッちゃうぜ、マジで」
- 「M(マホメド)・アライ VS ドッポ オロチ。犯罪だぜ、こいつァ...。日本全国...どこの会場で打っても満員札止めだ。それをこんな夜の公園で人知れず、たった一人の観客もなく、もったいねェなァ...」
- 「掌(しょう)自ら球を成し、防御(うけ)完全とす!」
- 「この野郎(アライJr.)...この距離、このタイミングで躱しやがった! しかもよォ、この距離、このタイミングでカウンターまで...」
- 「おめェさん、まさか...怪我人を相手に喧嘩を売るなんて卑怯だなんて言うんじゃねェだろな」
- 「人間生きてりゃ飯も喰えば酒も飲むんだ。ケガもするし病気もするだろうよ。ベストコンディションなんて望むべくもねェ...。それがこっちの世界だぜ」
- 「なァ坊や。坊やとはもう2度とやりたくねェ。俺らにそう言わせてみな」
- 「拳という箱...。ボックスをぶっつけ合い競い合う。ゆえにボクシング」
- 「嘗められる...ってのも、おめえ、一つの権利、資格だぜ。ピクルは嘗めとらん。我々が魚や肉を嘗めてないようにだ」
- 「(克己に)おめェじゃ無理なんだよォッッ」
- 全文は以下。「克己よ...。武道家にとってイチバン大切なことはなんだ。生き延びるってことよ。勝てる相手としか喧嘩しねェ...って、おめェじゃ無理なんだよォッッ」
- 「オーガよ...なァオーガ...。よかったなァ、おい...。夢が叶っちまったんだ...。恋して...恋して...恋焦がれて...育て...育み...そして...今日なんだなァ...。フフ...チョッピリ妬けるぜ...」
- 「よかったなァ...よかったなァ...バキ。遊んでもらえ...存分に遊んでもらえ、バキ...。こんなに遊んでくれる親父...他にゃいねェんだぞ!!!」
- 「“読み”とは極むるところ“信号”の読み合い。“脳の起こり”の読み合いにやがて到達する」
- 「底の底からサディストめ...」
- 「いいじゃねぇか、ホンモノでもニセモノでも。技術(わざ)がホンモノならそれでよし。他はよし」
- 宮本武蔵が本物かどうかは、独歩にとってはどうでも良かった。
- 「空手は五体が武器。手刀...足刀、貫手に前蹴り...。刀も槍もよりどりみどりだぜ」
- 「喧嘩で敗け、試合で敗け、そして武で敗けた。清々しいまでに完敗ですわ」
- 「対戦者に気を遣われちまっちゃあ、武人もしめぇだ。斬られるより...痛ぇ...」
- 「いいじゃないか。褒め合ってよくなるなら、ベタベタに褒め合えばいい」
- 「まじめじゃなきゃダメか、刃牙よ! 純粋じゃなきゃダメかい」
- 「混沌(カオス)と云えど、徹すりゃおめぇ、透明感を帯びるってもんだ! 純粋なんだよ、武蔵(やつァ)ッッ。オモシロくなって来やがったぞ♡」
- 「飢えこそが野性における絶好調(ベストコンディション)なんだよ」
- 独歩がバキに伝えた言葉である。
- 「餃子...ですか、これは。甘い。い〜い甘みがありますなコレ」
- 「単純で、ワカり易く、息の合った剣など存在するハズもなく、いやらしく...エゲツなく...身もフタもない技術とて堂々と使用(つか)う。それが本物(ものほん)の剣術ってもんだッッ」
- 「空手道の空手道たる所以。人格形成という副産物、社会体育としての存在意義。いかにも聞こえのよいお言葉、美辞麗句で飾り立てちゃあいるが、つまるところ徒手武術たる空手、その最たる存在意義は、こいつだ(と、拳を握る)」
- 「(空手道とは)喧嘩が上手くなる。酒場、街頭でのブン殴り合い。グチャグチャの実践の場、てめぇだけが鮮やかに制す。喧嘩の現場での有効性、こいつに尽きる」
- 「強けりゃなんでもいいのか! それしかないのか! アホか。(ボソ...)強けりゃいいんだよ」
- 「昔っからよう、嘘っぱちは声高に語られ、「真実」ってのは小声で囁き伝えられるもんだ」
- 「残り一個しかねぇ師匠の眼ン球、狙うかねフツー」
- 「空手家ってやつは因果なものでな、世の中全てを敵視すべき立場にある」
- 「ぶっちゃけちまえば、俺らの「本番」は試合じゃねぇ。路上や酒場、日常生活でだしぬけに起こる闘争、これが武術家にとっての「ホンバン」てワケだ」
- 「一方 相撲だ。「世界(ジャンル)」が見事に完成している。路上の喧嘩を想定して汗を流す力士はいない。俺ら空手家のように他ジャンル相手に立ち合い、強さを証明(しめ)す必要が無い。土俵という空間で全てが完結している。それと...まァ...強ぇえってことだ。デカくてワルくて荒っぽい、大飯食らいなガキ共を...全国から集め部屋で預かり徹底的に鍛えあげる。徹底的に食わせまくり、あまつさえ昼寝までさせる」
- 「相撲にゃ拳による打突がない、蹴り技がない、小細工がない、寝技がない。だもんで相撲はどこか大人しい「草食」的なイメージに見られがちだが、あれはとんでもねぇ草食獣だ。平均体重160キロ超、たった10秒〜20秒で持てる体力の全てを出し尽くす。10秒間続く怒涛だ」
- 「拳がない、急所を突かねぇ、キンタマも蹴らねぇ。相撲の技術はどこか鋭利さに欠ける。牙を抜かれたかの印象だが、俺の見解は違う。相撲の決まり手「四十八手」、裏表合わせて「九十六手」。二千年を超える相撲の歴史、これらの「技」に本当に牙がないのか...? なわきゃねぇだろ。10秒、20秒で決着を見る大相撲。無駄を許容する余地はない。永い歴史に淘汰され、有効な技術だけが残った。そう見るのが自然だ」
- 「「現実」が「幻想」を踏み砕く? 「幻想」が「現実」を踏み越える? 2人の「天才」が試される」
- 範馬刃牙と野見宿禰 二代目のぶつかり稽古にて。
- 「嗚呼...。眼の前にホンモノの力士がいて、オイラと向き合っている。大銀杏でおめかしして、本気(マジ)でオイラと向き合っている。天下の大相撲...。三役力士が正面切って、オイラの空手と向き合ってくれてる。嗚呼...至福...(と、よだれを垂らす)」
- 「じっくりだ...。時間を掛けてじっくり...上から下まで余すところなく...。え...? え? え!? あらら...走ってンじゃん! はは...無理も無え...。品の無えハナシが...実物目の当たりにして、どーにもこーにも...抑えが利かねぇってか!!? (と、早速の猛ラッシュ)」
- 「嗚呼...過去幾度も嗅いだ「キーン臭」...。何も嗅いでないのに...鼻の奥...眉間の辺りに“キ〜ン”と匂う...。太く濃い「激痛(いた)み」の束が、鼻を中心に頭部全域を貫く。この「激痛みの束」の激痛みときたら...立って居られる「気力」を...余裕で奪い去る」
- 「関取...ここにきてトドメに踏み付け...? 助かるわァ...。ここにきて「踵蹴り」ッッ、それって空手技だもの。ツイてるわァ...。ブン殴り合い、蹴とばし合いなら「我家」だぜ」
- 「闘争って奴ァ、たくさんの嘘が必要だ。蹴速おめぇ...イイ嘘つくなァ」
- 「両耳無くしたばっかだろ。両目まで無くすこたねえ」
- 「思えば重症患者だ...。嗚呼...嫌な夜だねェ」
- 右足は壊れ肋骨 胸骨はメチャメチャ、そのうえ両耳はちぎれている蹴速に止めを刺さなければならない。さすがの独歩も嫌な気分を味わった。
- 「あんちゃん、アッパレな闘志だ」
- 「わたしは一流シェフのように彼を満腹にしてみせる。食中毒を起こすほどにね...」
- 「今日はケンカだ。ケンカに礼もクソもなかろう。片ッ端から...かかってきなさい...」
- 「刃牙君や...せっかくきたんだ...。わたしとチョットだけ手合わせしてみようか。な、チョットだけ...」
- 「神心会名物 月に一度の喧嘩解禁日」に行われた門下生との喧嘩では満足できなかったのか、愚地独歩は怪しい笑顔を浮かべながら、見学に来た刃牙にお願いをする。
- 「ケンカの前にキンタマを体内に隠すのは古い空手家にとっては常識だ」
- 後に続く。「琉球空手に古くから伝わる「コツカケ」という技法だ。腹筋の操作で睾丸を腹へ引き上げちまうのさ」
- 「わたしはね、今見せた基本技を五十年...毎日千本以上続けているんだよ...。呆れただろ...」
- 「武道家は特攻隊じゃない。勝算のないケンカはせんよ」
- 「愚地独歩...当年とって55歳。筋力・スピード・持久力(スタミナ)・技術、ピークを維持できるのは今年が最後だろう...。よくぞ間に合ってくれた!!」
- 「(勇次郎戦当日。涙をこらえ送り出してくれた妻に)勝て帰ったなら...尻でもなでてやるか...」
- 「オレの空手は後退のネジをはずしてあるんだよ...」
- 御殿手(うどぅんでい)の歩法で隙無く近づいてくる範馬勇次郎。観客席から本部以蔵が距離を取るようにアドバイスを送るも、愚地独歩はそれを無視する。
- 「人間技をナメてもらっては困る...。空手はねェ、人間が幾千年のかけて闘争のために練り上げてきた技法なんだよ」
- 「50年間一日たりとも休まず磨き続けた打撃の境地...。獣の反射神経も追いつかぬよ...」
- 「異常なまでに発達した打撃用筋肉(ヒッティングマッスル)が造る肉の形相!!!!!! これが鬼(オーガ)の正体かァッッ」
- 「空手が...ッッ、通じないッッッッ」
- 鬼の貌を発動した勇次郎の攻撃に空手の受けがまったく通用せず、愚地独歩は愕然とした。
- 「地下闘技場(あそこ)へ克己を送り込む」
- 「おめェらに究極の空手家像ってやつを教えてやろう。まずは身長185センチ以上! 体重うっすら脂肪を残し115キロ! 脚力! 100mを10秒台で駆け抜ける! ベンチプレスは300キロに達す! そしてそのパワーは! 欧米人をはるか凌駕する!!! ...となりゃ克己しかおらんだろ」
- 加藤と末道へのレッスン。
- 「空手という鉱脈は全て掘り尽くされた。イヤ...完成したというべきか...あの稀代の天才体術家 愚地克巳の手によってな!」
- 全文は以下。「よ〜するにだ、空手の起源を古代中国に遡るとしてだ、何千年経つのかは俺もわからん。いずれにしろ199X年現在をもって、空手という鉱脈は全て掘り尽くされた。イヤ...完成したというべきか...あの稀代の天才体術家 愚地克巳の手によってな!」
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